イラストレーター みしまゆかりの絵日記帳

日々の創作活動をご紹介します。

生きとし生けるもの

昨日の朝、我が家の愛犬のシナモンがあの世に旅立ってしまいました。

タイミングの悪いことに、私はその前日から東京に出張しており、死に目に立ち会うことはできませんでした。16歳3か月で、いつ何があってもおかしくない年齢なので、普段から覚悟はしていたつもりだったのですが、よりによって私の不在中ということで、家族から報せの電話を受けた瞬間に涙が止まらなくなってしまいました。10月14日に六本木・青山~羽田近辺や東京から広島へ向かう飛行機の中で、人目も憚らず泣いているもっさりしたアラフォー女を見かけた方、それはおそらく私だと思います。 

一方で、私以外の家族はシナモンの最期を看取ってくれました。日曜日だったので、普段は会社に勤めている姉や妹も駆けつけることができました。高齢犬でありながら、大きな病気もなく前日の朝まで普通にごはんを食べたり散歩をしたりしていましたし、客観的に見るとシナモンは幸せな一生を送ったのだと思います。

 

ただ、最期を看取った家族も、私とは別の罪悪感に苦しんでいるようです。(日曜日なのに) かかりつけの獣医の先生に無理を言って診て頂いたのですが、レントゲンを撮っている間にどんどん衰弱し、そのまま診察台の上で逝ってしまったそうで。

 レントゲン室の中はひとりで不安だっただろうな。

 そんなに弱ってたなら病院に行かずに家で看取ってあげた方がよかったかな。

 でも家で看取ったとしても「病院に行けば助かったかもしれない」 と後悔しただろうな。

……ということを母や姉はぐるぐる考えてしまうようです。歳が歳なので、普通に考えて寿命だと思うし、誰が悪いわけでもないのですが、どうしてもそういう心理になってしまうのでしょうね。

 

この絵は、今日火葬場に行く前に、シナモンの遺体の横で描きました。ちょうど1年前の今頃に母方の祖母も亡くなったのですが、ふたりは生前とても仲が良かったので、あちらで再会してまた一緒に散歩してたらいいな、と思います。

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母方の祖母は、亡くなる12年前ほど前に我が家で同居を始めました。実の娘が面倒を見てくれるとはいえ、それまで住んでいた自分の家を離れて違う環境で生活するのはストレスもあったでしょう。そんな中で、シナモンはきっと祖母の癒しになっていたはずだと思います。

散歩の時は人間が2人以上でお供をしないと歩きたがらない、やや面倒くさい性格の犬でしたが、そのお陰で、引きこもりがちな祖母を外に連れ出す口実ができて助かることも多かったです。「一緒に散歩しよ。私一人だとシナモンが歩かないから」とか言って。

祖母はあまり早く歩けるわけではないので、いつもシナモンが祖母の少し前方をトトトトと歩き、時々立ち止まっては「ちゃんとついて来てるか?」と確かめるように振り返るのが可愛かったです。「足速いでしょ?」とちょっと得意げに笑っているようにも見えました。

臆病で、散歩もあまり遠くまでは行きたがりませんでしたが、自分のテリトリーである自宅の庭は大好きで、年をとって足が弱っても1日に1度は庭に出ないと落ち着かないようでした。

49日を過ぎたら、居間の窓から見えるミモザの木の根元に埋葬しようか、と話しているところです。

 

まだふたりが元気だった頃に描いた絵もあります↓。

あの頃は祖母を喜ばそうと思って描いたのですが、今となっては私自身にとっても大切な絵になりました。

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