イラストレーター みしまゆかりの絵日記帳

日々の創作活動をご紹介します。

カルチャーと平和の関係

8月6日は広島に、8月9日は長崎に原子爆弾が投下された日です。

私は広島で生まれ育ったので、小さい頃から原爆の恐ろしさを見聞きし、戦争と平和について考える機会は多かった気がします。戦後生まれの人間なりに、色々なことを考えます。あれこれ考えすぎて言語化するのはなかなか難しいのですが……。

戦争は嫌です。殺されたくないし、誰かを殺すのも絶対嫌です。

きっと世の中の大部分の人は戦争は嫌だと思っていると思いますが、それをする回避するための方法論が全然一致しないのがいつも歯がゆく感じます。

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今日は、絵描きの立場から、平和のために文化的な側面で何かできることはないかとあれこれ考えたことを書こうと思います。

 

原爆の話になると、どうしても大なり小なり政治的な話題に発展しがちなのですが、私はブログやSNSで政治を語ることにはやや慎重な態度をとっています。「政治の話題は極力避けるべし」というビジネスや人付き合いの暗黙のルールには、やはり合理性があると思うので。(政治に無関心な訳ではありません。)

政治観って、子供の頃から長年教育を受けて形成された価値観であることが多いので、誰かに何か言われて簡単に変えられるものではないんですよね。信念が強ければ強いほど、異なる考えの人の話に耳を貸さなくなり、まともな議論ができなくなるリスクが高いように思います。

 

でも、文化とかスポーツとか、相手を傷付けない話題を選んで交流するうちに、相手に対する情が生まれて仲良くなれることはあると思います。で、一度友達になった人の話であれば、自分と多少違う考えであっても耳を傾ける傾向はあるのではないかと。

なので、民間レベルの地道な文化交流は、政治家による外交と同じくらい、平和を維持する上で重要だと思います。

 

日本の場合、特に漫画やアニメの貢献度は大きいですよね。私が昔中国に留学していた時も、現地の人や他の国の留学生と交流する上で、漫画やアニメの話題に大いに助けられました。過去に日本が侵略した国の人であっても、嫌悪感を示さず皆とても親切に接してくれたのは、漫画やアニメを通じて「日本人=血も涙もない人間」じゃないということが長年発信されていたからじゃないかな、とも思いました。もちろん漫画やアニメだけではないでしょうけど。

 

戦争が起きて日本の漫画が読めなくなったら嫌だなぁ  とか、

検閲済みの本ばかりになって娯楽が面白くなくなったら嫌だなぁ  とか、

あの国のあの製品が買えなくなったら嫌だなぁ  とか、

海外旅行できなくなったら嫌だなぁ  とか、

そういうことも抑止力の一つになればいいのにな、なんて思ったりしました。