イラストレーター みしまゆかりの絵日記帳

日々の創作活動をご紹介します。

2017年の総括 (4)

2017年の総括の4回目。

今年の秋に広島で開催した企画展について書きました。


今年の変化や出来事(4) 地元・広島で「イラストお国自慢展」を開催

8月30日~9月5日、みしまが発起人となり、広島市内のギャラリーブラックで「イラストお国自慢展」というグループ展を開催いたしました。

全国各地のプロのイラストレーター27名が、自分の生まれ育った土地の魅力を絵で表現する、という企画で、皆それぞれ風景、人物、漫画イラストマップなど、自分の得意なモチーフを自分の得意な手法で表現しました。

この企画展の主な狙いは2つありました。一つは、広島の一般市民に楽しんでもらい、各作家を認知してもらうこと。もう一つは、広島近郊の告代理店やデザイン事務所を招待し、 名刺やパンフレットを持ち帰っていたくことで、効率的な営業活動を行うことです。


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(※イラストお国自慢展のパンフレット。参加者の一人である白鳥みちこさんによるデザイン。タッチの異なる27人のイラストを入れても統一感が保たれるようにしたい、という私のリクエストに見事に応えてくださいました。白鳥さんありがとう~~!)

 

自分で企画しといて言うのも何ですが、これがもう本当に、すっごく楽しい展示になったんですよ。

皆プロなので、作品のクオリティについては最初から心配していなかったのですが、実際に届いた作品は、私の想像をはるかに超えて素晴らしいものばかりで。皆さん思い思いに、故郷に対する熱い思いを表現してくださいました。

作品数が約160点と膨大なため、すべてをこのブログで紹介することはできないのですが、TwitterInstagramで「イラストお国自慢展」「お国自慢展」をキーワードに検索すると、各出展者や来場者が投稿した作品画像を閲覧できますので、ぜひチェックしてみてくださいませ(↓)。もし「好きだな」と思ったらこの機会にフォローしていただけたら嬉しいです(^^)!

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また、展示作品だけではなく、作家の名刺やパンフレット、ポートフォリオなども中央のテーブルに配置したのですが、これがまたすご~く見ごたえありまして。皆工夫を凝らして自分の広報物を作っているので、同業者として参考になることがたくさんありました。

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お客様からも「各地のご当地情報が盛りだくさんで、色んな所を旅して廻った気分になる」「作家の作風がバラバラで、それが逆に面白い。みんな違ってみんな良いね」と声をかけていただくことが多く嬉しかったです。

今回の展示では、絵と文章を組み合わせて、イラストエッセイや漫画風に仕上げた作品も多かったのですが、お客さんの中にはそれを隅から隅まで読んで、2時間近くかけてじっくり全作品を見て行かれる方もいらっしゃいました。美術館とかでも展示物よりも解説を一生懸命読んでる人って少なくないですし、背景を知りたいという知的好奇心が満たされるのも、今回好評だった要因の一つのような気がします。「情報を分かりやすく直観的に伝える」のはイラストレーターの最も得意とするところですしね(*^^*)!

 

ちなみにみしまは、広島県北でさかんな神楽を題材にした8Pの漫画を描きました。

前回の記事でも書きましたが、今年は「動きのある絵」を描くのにハマっていましたし、描くなら人物をメインモチーフにしたい、と思っていたので、広島のお国自慢でその条件に該当するのは神楽だな!と思い至りまして。

私は元々神楽についてあまり詳しく知らなかったのですが、この漫画を描くために何度か公演会に足を運び、神楽団の稽古を取材させてもらったりして、神楽の「基本のき」を学びました。描こうと思えばいくらでも長い漫画が描けそうなテーマなのですが、なんせ一人分の展示スペースに納めないといけないので、今回は最低限の基本情報をまとめて8Pにした、という感じです。広島県内各地には様々な種類の神楽があるのですが、特に熱狂的ファンが多い「芸北神楽」を、この漫画の中では便宜上「広島神楽」と呼んでおります。

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実は、自分が描いた漫画を人に披露するのはこれがほぼ初めてでした。

昔はストーリー漫画家になりたいと思っていたのですが、どうしても「照れ」を捨てきれず、描いたモノを人に見せることがずっとできませんでした。そのため、誰にも見せられない漫画を1人でコソコソ描いては、机の引き出しに封印していたのですが、こういうノンフィクションの取材記やエッセイ漫画であれば、あまり照れを感じないことに気づきまして。今年の秋以降、割と積極的にエッセイ漫画を描くようになりました。

そういう意味でも、「イラストお国自慢展」は自分にとって大きな転機になった展示会だったと思います。

 

たった1回きりで終わらせるのはもったいないので、できれば他の地域でも同様の展示をしてみたいのですが、かなり大変なので現時点では次の予定が立てられていません。でも来年には、「次」に向けた準備を開始できたらいいなぁと思っています。

 

 

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※余談

同ギャラリーの1階ではみしまの個展も開催しておりました。前年に東京でも開催した、トリックアートを主軸にした展示でした。が、自分の中では完全に「イラストお国自慢展」のおまけのような位置づけになってしまいました(^^;)。もちろん個展の作品作りにも真剣に取り組んだのですが、お国自慢展が自分が思っていた以上に良い展示になったので、完全に意識がそっちに傾いてしまったというか……。