イラストレーター みしまゆかりの絵日記帳

日々の創作活動をご紹介します。

2017年の総括 (1)

早いもので2017年も残すところあと1週間となりました。

せっかくブログも始めたことだし、今年一年を振り返り、来年の目標を定めようと思います。

 

今年の変化(1) 生活拠点を広島へ戻した

イラストレーターとして開業した2015年10月、私は生まれ育った広島を離れて埼玉へ引っ越しました。イラストの仕事をする上で、首都圏の主要な出版社への持ち込み営業が必要不可欠だと当時は思っていたからです。

が、今年2月、実家の祖母の病状が悪化したのを機に広島へ戻りました。わずか1年半足らずで首都圏の生活を終えたわけですが、結果的にそれは私の仕事にプラスに働いたと思っています。

第一に、埼玉に引っ越した最大の目的である「出版社への持ち込み営業」は、面会のアポを取ること自体が極めて難しく、実際はポートフォリオを郵送するだけで終わることがほとんどでした。郵送だけなら広島でもできるなぁ……と引っ越して早々に思ったものです。

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(※2015年12月に描いた『コンクリートジャングル』という作品。東京の高層ビル群に圧倒されつつ、「でもこの中で生き残ってやるぜ」という野心のようなものを表現したつもりでした。)

 

そして盲点だったのが、広島には出版社こそ少ないものの、デザイン事務所や制作会社は結構多いこと。埼玉に住んでいた頃も、たまの帰省に広島のデザイン事務所へ持ち込みの打診をすると、半数以上の会社が面会に応じてくれ、何社かは実際にお仕事を発注してくれました。正直、地元営業の成功率の高さにちょっと驚いたものです。首都圏と比べてイラストレーター人口が少ないこと、またローカルな案件はその土地を知る作家に依頼したいと考える顧客が多いことが要因なのかな、と思いました。

ギャランティも、少なくとも私がこれまでに地元で受注した案件は、首都圏と比べても遜色ありませんでした。これはもしかすると、私が首都圏から受けた仕事は出版系が多く、地元では広告系が多いせいかもしれませんが。(同じ絵を描いても、出版と広告では3~5倍くらいギャラが違うそうです)

 

そんなこんなで、地元での営業に手ごたえを感じ始めていた2017年の1月、祖母の病状(末期の胃がん)が悪化したとの知らせを受け、「これはもう広島に帰れって神様が言ってるな」と思ったのでした。一人暮らしのアパートでフリーランス業をすることの孤独も身に染みていましたし(^^;)、できれば祖母の最期を近くで見守りつつ、地元で生活基盤を固めようと思いました。

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(※地元の仕事例(1)。Kindle本(電子書籍)『ニューサマーオレンジ』(飛騨俊吾氏(著)) の装画及び挿絵5点。瀬戸内の島が舞台の短編小説。
http://amzn.asia/0jqhxfj
https://youtu.be/_gidNAy7g9A)

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(※地元の仕事例(2)。広島市安芸区阿戸町里山あーと村で開催された「森のジャズライブ2017」のフライヤー用のイラスト。デザインは地域デザイン研究所によるもので、動物のあしらわれたロゴが超可愛い。元のイラストの10倍増し素敵に見えます……)

 

とはいえ、一度広島を出たことはもちろん無駄ではなく、首都圏にいたからこそ経験できた事は沢山ありました。何よりも、色んなタイプのイラストレーターと知り合えたことが一番の財産だと思っています。

たまに同業者同士の馴れ合いなんてくだらない、と言う人もいますが、私はそうは思わないもので……。その辺のことまた別の記事で書こうと思います。