イラストレーター みしまゆかりの絵日記帳

日々の創作活動をご紹介します。

語学エッセイ漫画 『Mr.とMs.』

語学エッセイ漫画の第5弾です。

仕事で英語のメールを書く時に、不便だなあと思っていたことをまとめてみました。

 

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描き終わってから反省。漫画にあるまじき字の多さ(笑)。いくら言語がテーマとはいえ、漫画である以上は絵で伝える情報量を増やさねばいけませんね。今後の課題です(^^;)。

 

閑話休題、大学職員時代は本当にこの「メールの相手は男か女か」を考えなければならない場面が多くて面倒くさかったです。特に、私が学生係をしていた大学院ではアジアやアフリカからの問い合わせが多く、名前を見ただけでは男性か女性かわからないことばかりでした。

先日この漫画をSNSにアップした際、アメリカでフリーの翻訳業をしている友人が「面識なくてもファーストネームの呼び捨てで "Hi, XXXX! " ってメール来ることも多いから、別に敬称つけなくても良いと思うよ~」というアドバイスをくれたのですが、アジアやアフリカの留学生の名前って、正直どれがファーストネームでどれがファミリーネームかもわからない事も多々あって……(^^;)。ファミリーネームやフルネームで呼び捨てするのはなんとなく抵抗があるので、私としてはやっぱりできるだけ無難に敬称を付けたい気持ちがあるのです。一応大学の問い合わせ窓口なので、返信の文章があまりフランク過ぎても良くないかな、という思いもありました(私ってマジメ……)。

 

ちなみに中国語だと、Mr.に相当する敬称は“先生”、Ms.は“女士”を使うのが一般的で、やはり男女の区別があります。ただ、“教授”、“老師(先生)”、“校長”、“総経理(社長)”など、役職名を敬称として使えるケースが英語よりも多いので、性別が分からなくても割と対処しやすいですね。(が、残念ながら大学で中国語のメールを打つことはあまり多くはありませんでした。というのも、複数の関係者をCCに入れてメール送信する際、中国語を読めない人が含まれていることがほとんどなので、結局「英語が一番効率的に情報共有できて良いね」ということになっちゃうんですよね……(^^;)。)

 

こうやって考えると、日本語の「様」は、性別や目上・目下に関係なく幅広く使える、非常にニュートラルで便利な敬称だと思います。

でも、だからといって日本が男女平等な社会かというと全くそうではないのが残念だなーとも思います。

大学で働くまでは私もあまり意識していなかったのですが、アジアやアフリカの大学と交流していると、女性の研究者や学部長、学長の数が多いことに驚かされます。外国と学長会議などをすると、相手国の出席者(学長)には一定の割合で女性がいるのに、日本側は95%以上男性だったりするんですよね……。もちろん国によって男女比率は違うのですが、日本ほど圧倒的多数が男性、という国はほとんどありませんでした。

先日「世界経済フォーラム」の報告書の中で、男女格差(ジェンダーギャップ)の国別ランキングが発表されましたが、日本が144カ国中114位で過去最低を更新した、というのを聞いてさもありなん、と思いました。

 

【追記】

翻訳者の友達から、追加のアドバイスいただきました。

1回きりのやりとりなら、Thank you for your email. とかで始めて名前を書かないのも、内容にもよるけど、あり」だそうです。

また、彼女のパートナー(英語ネイティブ)によると、「何度もやり取りする相手なら How may I address you? とか聞く」とのことです。

実に合理的。私は色々考えすぎなのかな、とも思いました(^^;)。