イラストレーター みしまゆかりの絵日記帳

日々の創作活動をご紹介します。

生きとし生けるもの

昨日の朝、我が家の愛犬のシナモンがあの世に旅立ってしまいました。

タイミングの悪いことに、私はその前日から東京に出張しており、死に目に立ち会うことはできませんでした。16歳3か月で、いつ何があってもおかしくない年齢なので、普段から覚悟はしていたつもりだったのですが、よりによって私の不在中ということで、家族から報せの電話を受けた瞬間に涙が止まらなくなってしまいました。10月14日に六本木・青山~羽田近辺や東京から広島へ向かう飛行機の中で、人目も憚らず泣いているもっさりしたアラフォー女を見かけた方、それはおそらく私だと思います。 

一方で、私以外の家族はシナモンの最期を看取ってくれました。日曜日だったので、普段は会社に勤めている姉や妹も駆けつけることができました。高齢犬でありながら、大きな病気もなく前日の朝まで普通にごはんを食べたり散歩をしたりしていましたし、客観的に見るとシナモンは幸せな一生を送ったのだと思います。

 

ただ、最期を看取った家族も、私とは別の罪悪感に苦しんでいるようです。(日曜日なのに) かかりつけの獣医の先生に無理を言って診て頂いたのですが、レントゲンを撮っている間にどんどん衰弱し、そのまま診察台の上で逝ってしまったそうで。

 レントゲン室の中はひとりで不安だっただろうな。

 そんなに弱ってたなら病院に行かずに家で看取ってあげた方がよかったかな。

 でも家で看取ったとしても「病院に行けば助かったかもしれない」 と後悔しただろうな。

……ということを母や姉はぐるぐる考えてしまうようです。歳が歳なので、普通に考えて寿命だと思うし、誰が悪いわけでもないのですが、どうしてもそういう心理になってしまうのでしょうね。

 

この絵は、今日火葬場に行く前に、シナモンの遺体の横で描きました。ちょうど1年前の今頃に母方の祖母も亡くなったのですが、ふたりは生前とても仲が良かったので、あちらで再会してまた一緒に散歩してたらいいな、と思います。

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母方の祖母は、亡くなる12年前ほど前に我が家で同居を始めました。実の娘が面倒を見てくれるとはいえ、それまで住んでいた自分の家を離れて違う環境で生活するのはストレスもあったでしょう。そんな中で、シナモンはきっと祖母の癒しになっていたはずだと思います。

散歩の時は人間が2人以上でお供をしないと歩きたがらない、やや面倒くさい性格の犬でしたが、そのお陰で、引きこもりがちな祖母を外に連れ出す口実ができて助かることも多かったです。「一緒に散歩しよ。私一人だとシナモンが歩かないから」とか言って。

祖母はあまり早く歩けるわけではないので、いつもシナモンが祖母の少し前方をトトトトと歩き、時々立ち止まっては「ちゃんとついて来てるか?」と確かめるように振り返るのが可愛かったです。「足速いでしょ?」とちょっと得意げに笑っているようにも見えました。

臆病で、散歩もあまり遠くまでは行きたがりませんでしたが、自分のテリトリーである自宅の庭は大好きで、年をとって足が弱っても1日に1度は庭に出ないと落ち着かないようでした。

49日を過ぎたら、居間の窓から見えるミモザの木の根元に埋葬しようか、と話しているところです。

 

まだふたりが元気だった頃に描いた絵もあります↓。

あの頃は祖母を喜ばそうと思って描いたのですが、今となっては私自身にとっても大切な絵になりました。

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イラストレーターの営業方法いろいろ

イラストレーターの開業届を出してから、気が付けば3年が経ちました。

開業する前は、「まずは3年間精一杯やってみて、全く芽が出ないようなら40歳までに再就職しよう」と思っていましたが、おかげ様でなんとか、ちょっとだけ芽は出たと言える状態になったかな?と自分では思っています。

収入はまだ不安定で、アルバイトもしていますが、徐々にお仕事の実績もできてきました。引き続き精進いたします。

 

一番最近のお仕事はこちら↓。

第2273回西日本宝くじ(販売期間:2018/10/3~10/16)のイラストです。 テーマは瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2018」です。
これまでは宝くじって自分で買ったことなかったのですが、今回ばかりは自分自身の仕事の記念も兼ねて買ってみました。そんな簡単に当たるものではないのは分かってますが、買うときのワクワク感というのはちょっと良いですね。宝くじ売り場の売り子さんがにっこり笑って「当たると良いですね!」と声をかけてくれたのもホンワカしました(^^)。

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仕事では大小さまざまなイラストを描きますが、こういう露出の多い媒体にイラストが載ると、「こういう仕事どうやってゲットするの?」と聞かれることもよくあります。

この仕事は、同業の友人から代理店の担当者を紹介していただいたのが最初のきっかけでした。(紹介されたからといってすぐに仕事が来るわけではなく、まずは自分の作品集を送って、適当な案件が発生したら声をかけていただく、という感じです)

 

 イラストを仕事として成立させるためには営業が必要不可欠ですが、一口に営業と言ってもその方法は色々あります。たまに、イラストレーター志望の人やその保護者から、「作品には自信があるのですが、引っ込み思案で口下手なのでイラストレーターなんて無理ですよね……」とか聞かれるのですが、自分に合った営業方法が見つかれば、必ずしも口が達者である必要はないと思います。(あくまでも作品に魅力があるという前提で。)

以下、私が知っている範囲ですが、イラストレーターの色んな営業方法を箇条書きにしてみました。

  • いつでも営業先に渡せるようにポートフォリオ(もしくはパンフレット、チラシ)や名刺を作っておく。(必須)
  • ウェブサイトやSNS、ブログのアカウントを作り、マメに自分の作品を発信する。
  • 出版社や編集プロダクション、広告代理店、デザイン事務所などにアポをとって作品を持ち込んで見てもらう。
    (一番オーソドックスな営業方法ですが、向き不向きはあると思います。私の場合、首都圏で活動している時にはほとんど面会のアポは取れず、心が折れそうになりました。郵送では受け付けてもらえましたが。今ではネット営業に比重をシフトしています)
  • 個展やグループ展に作品を出す。
  • 有名なイラストレーションのコンペで賞を取る。
    (これも向き不向きがあると思います。強烈な個性をウリに絵を描いている人には向いてるかも???私には不向き。入選したからといって即仕事につながるわけではないので、他の営業活動も同時に行う必要はあると思われます。)
  • クリエイターExpoやギフトショーなど、商談展や見本市に出展する。
    (作家を探している企業の人が向こうから来てくれるので効率よく営業できる。)
  • ストックフォトサイトに登録して作品をマメにアップする。
    (ストックフォトは売れれば収入につながるだけでなく、「こんな画風でこういう絵を描いてほしい」と新規の依頼が来る事もあるそう。)
  • デザイナーやアートディレクターの交流会などに参加して名刺交換し、あわよくばSNSでつながっておく。
    (交流会の場でいきなりポートフォリオを出して営業すると嫌われるリスクもあるので、まずは友達になるのが重要な気がします。SNSでつながれば、無理なく自分の作品や人となりを知ってもらえるので)
  • 友人・知人にクライアントを紹介してもらう。
    (とても有効。初めての取り引きは依頼する側も「この人は本当に信用できるのか」と不安になるので、信頼できる人からの紹介であれば安心感がある)
  • 広告代理店やデザイン事務所での勤務経験がある場合には、自分の元の職場から仕事を外注してもらう。
    (かなり多い。学校を卒業していきなりフリーランスになるよりも、サラリーマン経験があると業界のマナーや常識を身に付けられるメリットもある。)
  • 営業先の会社に年賀状や暑中見舞いなどの季節のお便りを出す。もちろん季節にあった自分のイラストを入れて。
  • イラストレーターを検索できるサイトや雑誌に掲載してもらう。有料でも、業界でそこそこ知名度のある媒体に掲載してもらうのが望ましい(すごく沢山あってピンキリなので)
  • カレンダー、付箋、マウスパッドなど、自分のイラストをあしらったノベルティグッズを作って営業先に配る。

などなど。

他にも色々、まだ誰も気づいていない効果的な営業方法があるかもしれないですね。

全部を実践できる人は多くないと思うので、無理せず長く続けられる、自分に合った方法が見つかると良いのではないかなぁと思いました。

負の感情を描いた絵

お久しぶりです。前回の投稿から随分と間が空いてしまいました。

このブログを始めた時には「週1回更新するのが当面の目標」とか書いてましたが、まー無理ですね!(笑)

Twitterでは、割とどうでも良い事も含めて日常的につぶやいてるんですが、ブログって「一言つぶやく」というよりは「長めの文章を書く」ための媒体って気がするので、やっぱり時間もエネルギーも要りますね。文章にまとめようとすると、頭の中がある程度整理できてないといけないし、精神的・身体的に落ちついてる時でないと私はまともな記事が書けないな、と思いました。

 

この1か月ブログを更新しなかったのは、割と仕事が忙しかったというのもありますが、すごく悲しくて悔しい出来事があり、一時期頭の中が整理できなかったからです。 

私は落ち込みやすく傷つきやすい上、立ち直りが遅いという大変厄介な性格なので、浮上するまでかなり時間がかかりました。その間は絵を描こうと思っても全く明るいイメージが湧かなくて、でも描くのをやめるわけにはいかないので、いっそ怒りや悲しみといった負の感情を描いてみることにしました。

以下は「悲しみ」をテーマにした一連のイラストです。

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すごーく悲しいことがあると、一晩寝ても気持ちが切り替わらなくて、起きてすぐにまた思い出して悲しくなる、ということが私は割とよくあります。(執念深いもので……)それでも前の日よりは涙の量が少し減ってるといいな、という前向きな気持ちもほんのり入れてみました。

 

人に見せる作品は明るいものが好まれる傾向があるので、今まで負の感情を描くことはほとんどありませんでしたが、落ち込んでどうしようもない時に自分の気持ちを整理する上では有効な作業かもしれないと思いました。

 

ちなみに「怒り」を描いたのもあります。

が、描いてるとさらに怒りが増幅されて感情が乱れるので、「怒り」の絵は2枚にとどめました。

 

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 先月起きた「悲しく悔しい出来事」の詳細は書けないのですが、ざっくり言うと

・とある顧客から屈辱的な扱いを受けた。

・先方の無礼に対し、私も無礼で返した。

・先方に言わせると、私がやったことは「非常に不愉快」でマナー違反であったが、私としては正当な権利を行使したにすぎず、法律違反でも契約違反でもなかった。

 ・しかし、「業界の横のつながりがある」と脅しまがいのことを言われ、結局相手の要求を呑んだ。

という感じです。

 

先方から「非常に不愉快」と言われた直後は頭が混乱し、自分の行動を思い返して「馬鹿なことをした」と自分を責めたりもしました。が、その後改めて著作権周りのことを勉強し、前後の経緯を何度も振り返って、やはりあの時の自分はそうする以外なく、それをする法的な権利もあった、という結論に達しました。賢いやり方ではなかったけれど、そうしないと絶対に納得できなかったと思うので、その件で後悔をするのはもうやめよう、と思うことにしました。

(すいません、こんなん読んでも訳がわかりませんよね。詳しく書けないもので……。著作権著作者人格権絡みのトラブルだった、ということを書けば同業者はなんとなく察しはつくかもしれません)

 

 今回のトラブルから学んだことは、

・自分が死守したい権利は、見積もり段階で必ず顧客に伝えておく。

(法律ではデフォルトで著作者に保証されている権利なので油断していましたが、世の中には当然のようにその権利を奪おうとする会社もあるようです。しかも納品後。)

・先方の都合で著作権著作者人格権の行使を制限される場合には、その分を見積もり金額に上乗せする。

・著作者の権利を尊重しない会社とは取引しない。

・自分の仕事にプライドを持つ。

ということです。

 

プライドを持つといっても、お高くとまって偉そうにするということではなく、作品をぞんざいに扱ってほしくないだけなのですが。
今後、このお仕事を続けていく上で、これだけは基本のポリシーとして維持したいと思います。

愛用している水彩画材について

私は普段の仕事でアナログ画材、特に透明水彩をよく使っています。最近iPadを購入して以降はデジタル画も描く機会が増えてきたのですが、それでも今はまだ水彩で描く方が楽だと感じます。単に相性の問題なのかもしれません。

デジタル画とアナログ画にはそれぞれ良さがあるので、「どちらが優れている」という議論は非常にナンセンスですが、最近周りに透明水彩を使っている人が少なくてちょっと寂しいので、この記事では自分が愛用している水彩画材を一部ご紹介して、「水彩画楽しいよ~~」というアピールをしたいと思います。

 

私が今使っているのは、大手画材メーカー、ホルベイン透明水彩絵の具です。私が紹介するまでもなく超有名で、大体どこの画材屋さんでも取り扱いがあります。透明度が高く、発色の良さに定評のある絵の具です。

超有名なので愛用者はもちろん全国に沢山いるのですが、私の周りにはどちらかというと透明水彩よりも不透明水彩(ガッシュ)を使っている人の方が圧倒的に多く、それが時々寂しい。

透明水彩は、その名の通り透明度が高いので、塗った時に下地の色が透けて見えます。重ね塗りをすればするほど色が混ざって濃くなるので、明るい色で仕上げたい場合には薄塗りしたり、何も塗らずに紙の白を残すこともあります。ボカシやにじみなど、水の量に応じて生まれる独特な表現も大きな魅力です。

ただ、失敗した時のリカバリーが難しいから嫌だ、という意見も良く聞きます。間違って塗った上に白の絵の具を塗り重ねても、下の色がどうしても透けてしまい、完全な白にはならないのです。その点、不透明水彩は下地の色の影響を受けにくいので扱いやすいと一般的に言われています。

でも実は、水の量を調整したり、合う紙を使ったりすれば透明水彩でもかなりコントロールきくんですよ~。むやみやたらに自己流で練習するのではなく、技法書を少し読んで水の使い方の基礎知識を入れると大幅な近道になると個人的には思います。間違えた時のリカバリーテクニックもちゃんと存在します。(不透明水彩ほど「完全な」リカバリーはできないかもしれないけど……)

以下は私が透明水彩絵の具で描いたイラストの例です。

 

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  • カラーインク

もう一つ、私が愛用しているのがドクターマーチンのカラーインク(ラジアント)です。水で溶いて使う顔料で、上記の透明水彩絵の具と扱い方は似ています。透明度が高く、にじみやボカシなどの水彩特有の表現も得意です。

では何が違うのか?というと、サラサラした液体状で、チューブではなく瓶に入っているという点と、時にまぶしく感じるほど発色が鮮やかであるという点です。

以下は私がカラーインクで描いたイラストの例です。透明水彩絵の具と比べると全体的に派手ですよね。

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カラーインクはとても好きな画材なのですが、一つ大きな弱点があります。光に当たるとかなり早いスピードで色褪せてしまうのです。透明水彩絵の具も光が苦手ですが、カラーインクはその比ではありません。

そのため、原画の展示にはかなり慎重にならねばなりません。明るい部屋に置くと、ほんの数日で驚くほど色が薄くなってしまいます。

 

  • 「アニメ用筆」

熊野筆【松月堂】 商品紹介、アニメ用筆

熊野筆【松月堂】 実績紹介[スタジオジブリとの共同開発]

広島県熊野町は全国一の筆の生産地として有名です。最近では化粧筆ばかり注目されているような気がしますが、絵筆も素晴らしいのです。

特に↑のリンク先で紹介している「アニメ用筆」、メチャクチャ描きやすいです。広い範囲から細部まで、これ1本でかなり幅広い表現に対応できるので、筆を持ち替える回数が少なく、効率的に作業できます。

他の筆と比べると結構良いお値段ですが、一度これを使うと病みつきになり、今ではすっかりリピーターです。

 

  • (おまけ) 小1の時学校で買ってもらった水彩パレット

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実は、小1で初めて買ってもらった絵の具セットのパレットをまだ使っています。写真の「1の4 みしまゆかり」は母の字です(笑)。そういや1年4組だったんだっけ~~

学校は好きじゃなかったけど、学校の授業で買った道具は今でもいくつか持ってます。家庭科の裁縫セットとか、理科の太陽メガネとか。(太陽メガネは何年か前の日食の時に重宝しました!!)

以前Facebookで、「私まだこんなの持ってるんですよ~」と物持ちの良さを友達にアピールしたら、案外他にも「自分も子供の頃から何十年も同じカッター使ってる」、「裁縫道具持ってる」という人がわんさかいて、なーんだ、案外みんなそうなのね、と拍子抜けしたことがありました。

一つ補足すると、透明水彩絵の具って、一度乾いて固まっても水で溶かせばまた使えるから、こういうプラスチックのパレットに出した絵の具は洗い流さず、秘伝のタレのように継ぎ足しながらかなり長く使い続けることができます。(パレットを洗わない言い訳ではありません(^^;)!) アクリル絵の具は乾いたら耐水性になるので、使い捨てのペーパーパレットを使うことが多いですが。

なので、チューブから出した絵の具をあまり無駄にしなくて済むので、コスパの良さも透明水彩の特徴と言えるかもしれません。

トリックアート塗り絵 の塗り方のコツについて

前回の記事にかいたとおり、8月22日にトリックアート塗り絵の本がブティック社から発売されました!

献本が届いた日はずっとニヤニヤしておりましたよ(^^)。

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SNSで必死に前宣伝をしたので、友人知人の皆さんが拡散してくれたり注文してくれたりして、発売前のAmazon新着ランキングではなかなか良い順位につけていました。本当に人の情けが身に染みる今日この頃です(><)。

 

発売前に予約してくださった皆さんにはおそらく今日か明日あたりお手元に本が届くと思いますので、この塗り絵の作業過程をざっくりと説明しますね。

※本の中にはもっと詳しく丁寧な解説がありますが、事前知識があるとスムーズだと思うので。

1. まず、塗りたいページを本から切り離します。一応切り取り線がありますが、この段階では切れ目が多少ガタガタしてても問題ありません。でも間違って絵まで切らないようにしてくださいね(^^;)

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2. 本の解説を読みながら丁寧に色を塗っていきます。

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3. 立体的に見せたい箇所を残し、背景のグレーの範囲を切り取ります。

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4. 机の上に置き、斜め40~50度くらいの角度で撮影します。

角度によって見え方が違うので、カメラをかざして最適な角度を探ってみてください。

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 写真に撮って完成なので、どうか3で終わりにしないでくださいね~!

はっきり言って、3までの過程では立体的には見えません。4の段階でカメラの画面を通して初めて「おおっ!」となると思いますので、面倒くさいとは思いますが必ずカメラを使って見てください~~( ;∀;)。心からのお願いです!

(以前個展で3Dアートを展示した時に、来場者にカメラで見てほしいとお願いしても「面倒臭いからいいや」「何コレ、よくわかんない」と見てもらえず悲しい思いをしたことがありました……)

 

ところで、今回複数の方から「ウチの子はまだ小さいから、陰影をつけたりはできないんだけど、ベタ塗りじゃダメですかね?」とご質問がありました。

子どもにはかなりハードル高めな塗り絵なので、できれば影の部分などは親御さんが重ね塗りして助けてあげてもらえたら嬉しいです。

でももしお子様が「全部自分で塗りたい!」とおっしゃったら、立体感にはこだわらず普通の塗り絵として楽しんでいただくのもアリかなと思います。

そしてもちろん親御さんが1人で完成させるのもアリアリです!(むしろ大人向け)

出来上がった作品の撮影は子どもでも難しくないはずですので(^ ^)。

 

ちなみに、実際にベタ塗りするとこんな感じです。↓ 思ったほど悪くないかも?

鳥本体はベタ塗りですが、その下の地面の影をしっかり塗ることでそれらしく見えなくもないような……。

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とはいえ、ちゃんと陰影をつけて塗った作品↓と比較すると大分違って見えますね。

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 それにベタ塗りだけだと多分あっという間に塗り終わってしまうので(^^;)、お手本や解説を参照しながら可能な範囲で影を塗る作業にチャレンジしていただけると嬉しいです!

 

色鉛筆の使い方をちょっと工夫するだけでかなり表現の幅も広がります。

例えば筆圧を変えてみたり、異なる色を重ね塗りしてみたり

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ティッシュや消しゴムでこすったりしても質感が変わって面白いと思います。

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作業プロセスがイメージしやすいように、こんな動画も作りましたよ!

ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

youtu.be楽しんでくださいね~~

2018年の抱負が一部実現したよ!トリックアート塗り絵の本が出ます。

今年の初め、「自分の本の企画書を書いて出版社に持ち込みたい」という新年の抱負をこのブログの中で書きました↓。 

正直なところ、「実現可能性は低いだろうな~~」と自分自身でタカをくくっていたのです。企画書は書けても、持ち込みのアポを取るのが簡単じゃないんですもん。色んな出版社のウェブサイトで「出版企画の持ち込みは受け付けておりません」って書いてあるし。持ち込みですらハードル高いのに、まして実際に企画が採用されて出版にこぎつけるのなんて何年先になるのやら (一生無理かも)……と思っておりました。

ところが、自分でも超幸運だと思いますが、私がウェブサイトに載せていた「3Dトリックアート塗り絵」の企画を見た編プロの方がご連絡くださいまして、なんとこの8月下旬に塗り絵の本を出していただけることになりました~~!! 

飛び出す! 驚き! トリックアート塗り絵 (ブティック・ムック)

Amazonで予約注文も始まっています↑。

手軽に3Dアートを作れる新しいタイプの塗り絵。解説に沿って丁寧に塗り、所定の範囲を切り取って撮影すると立体的に飛び出して見えます。

写真に撮って完成する作品なので、ぜひ「#トリックアート塗り絵」でタグ付けして、作品の画像をSNSにアップしてみてください。きっと映えますヨ(^^)♪

 

この1冊に20作品入っています。以下はその内の4点。

丁寧に塗らないといけないので小さい子供には向かないと思いますが、最近は大人の塗り絵も流行っているのでアリだよね~ と思って。
楽しんでいただけたら嬉しいです!

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今回のことで実感しましたが、目標とか野心は、やっぱり口に出したり文章に書いたりして発信した方が、実現に近づきますね。別に運気とかのスピリチュアルな問題ではなく、具体的な言葉でマメに発信することで関連ワードの検索に引っかかりやすくなったり、人から仕事を紹介してもらいやすくなるんだと思います。

この塗り絵の企画で編プロの方からお声がけいただいたのも、普段からウェブサイトやブログやSNSで「こんなことできるよ、したいよ」 とアピールしてたからだと思います。"3Dアート"、"トリックアート"、"塗り絵" などのキーワードで検索したら、私が昔作った3D塗り絵の画像がすぐ出てきたそうです。沢山投稿してたから検索ヒットしやすくなっていたんだと思われます。

 

とは言え、企画段階でアイデアを公開すると、誰かにパクられるリスクもあるとは思いますが(^^;)。

私の場合、持ち込みできずモタモタしてる間に誰かに先を越されそうな気がしたので、「とりあえずアイデアだけでも早めに世に出そう、うまくいけば目をつけてくれる企業がいるかもしれない」と期待して日々発信してました。

実際に見つけて声をかけてくださった編プロの方や、企画を採用してくださった出版社の方には本当に感謝しております。

 

というわけで!

発売されたら、ぜひ書店の塗り絵コーナーで探してみてくださいませ~~!

めざせ重版!

(早々に絶版になるような事態だけは避けたい!!(;´∀`))

カルチャーと平和の関係

8月6日は広島に、8月9日は長崎に原子爆弾が投下された日です。

私は広島で生まれ育ったので、小さい頃から原爆の恐ろしさを見聞きし、戦争と平和について考える機会は多かった気がします。戦後生まれの人間なりに、色々なことを考えます。あれこれ考えすぎて言語化するのはなかなか難しいのですが……。

戦争は嫌です。殺されたくないし、誰かを殺すのも絶対嫌です。

きっと世の中の大部分の人は戦争は嫌だと思っていると思いますが、それをする回避するための方法論が全然一致しないのがいつも歯がゆく感じます。

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今日は、絵描きの立場から、平和のために文化的な側面で何かできることはないかとあれこれ考えたことを書こうと思います。

 

原爆の話になると、どうしても大なり小なり政治的な話題に発展しがちなのですが、私はブログやSNSで政治を語ることにはやや慎重な態度をとっています。「政治の話題は極力避けるべし」というビジネスや人付き合いの暗黙のルールには、やはり合理性があると思うので。(政治に無関心な訳ではありません。)

政治観って、子供の頃から長年教育を受けて形成された価値観であることが多いので、誰かに何か言われて簡単に変えられるものではないんですよね。信念が強ければ強いほど、異なる考えの人の話に耳を貸さなくなり、まともな議論ができなくなるリスクが高いように思います。

 

でも、文化とかスポーツとか、相手を傷付けない話題を選んで交流するうちに、相手に対する情が生まれて仲良くなれることはあると思います。で、一度友達になった人の話であれば、自分と多少違う考えであっても耳を傾ける傾向はあるのではないかと。

なので、民間レベルの地道な文化交流は、政治家による外交と同じくらい、平和を維持する上で重要だと思います。

 

日本の場合、特に漫画やアニメの貢献度は大きいですよね。私が昔中国に留学していた時も、現地の人や他の国の留学生と交流する上で、漫画やアニメの話題に大いに助けられました。過去に日本が侵略した国の人であっても、嫌悪感を示さず皆とても親切に接してくれたのは、漫画やアニメを通じて「日本人=血も涙もない人間」じゃないということが長年発信されていたからじゃないかな、とも思いました。もちろん漫画やアニメだけではないでしょうけど。

 

戦争が起きて日本の漫画が読めなくなったら嫌だなぁ  とか、

検閲済みの本ばかりになって娯楽が面白くなくなったら嫌だなぁ  とか、

あの国のあの製品が買えなくなったら嫌だなぁ  とか、

海外旅行できなくなったら嫌だなぁ  とか、

そういうことも抑止力の一つになればいいのにな、なんて思ったりしました。