イラストレーター みしまゆかりの絵日記帳

日々の創作活動をご紹介します。

漫画絵の強みを考える

4月初旬に東京ビッグサイトで開催される「クリエイターExpo(通称クリエポ)」に今年も出展します。様々なジャンルの個人クリエイターがブースを出して売り込みをする商談展で、会期中はクリエイターを探している出版・広告業界の方が大勢来場されます。私は今回で4回目の参加です。

 

そのクリエポに向けて、現在パンフレットなどを一生懸命制作しています。

昨年までは、文字の説明をできるだけ少なくして、その分絵を大きく、たくさん並べることを意識していました。今年は少し方針を変えて、イラストの特徴をまとめた自己PRのページを作ろうかなと思っています。

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 絵を文字で説明することの是非については、いろんな意見があると思います。

編集者やデザイナーに「絵の特徴は見ればわかる。文字情報は極力削って、絵を大きく魅力的に見せなさい」と言われることもしばしばありました。私自身も、絵について長々と言葉で説明するのは野暮だと思っていたので、これまでに作ったパンフレットにはほとんど説明を入れませんでした。

しかし実際に仕事をしてみると、必ずしも「絵を見ればわかる」お客さんばかりでもない気がします。編集者やデザイナーのような、普段から色んなイラストに触れている人ですら、感じ方は人によってかなり差があるし、私が長所だと思っている部分に魅力を見出してもらえないこともしばしばありました。

自分の絵の長所を言語化してPRすることで、「そういう魅力もあるかもね」と違う視点を持ってもらえたり、仕事のミスマッチを防ぐことにつながれば良いなと思います。

(でも説明なしで絵を大きく見せるタイプの作品集も別途作ろうとは思っています。)

 

私の絵はいわゆる「漫画っぽい絵」です。もともと漫画家になりたいと思っていた時代が長かったので、その影響が今の作風にも色濃く出ています。

漫画が好きでそういう絵を描いているんだから別にいいじゃん、と思う反面、世間には漫画絵を低俗なものと見る層も少なからず存在するので、なんとなくコンプレックスでもあるという矛盾を長年抱えていました。

しかし、一昨年「動きのある絵」をテーマにダンスやスポーツシーンをたくさん描いたのをきっかけに、自分の漫画っぽいタッチは躍動感を表現するのに向いていると気づき、長年のコンプレックスを前向きにとらえられるようになりました。(その辺のことはこちらの記事にまとめてあります) この心境の変化のおかげで、お客様へのプレゼンも以前より堂々とできるようになった気がします。

 

今回のパンフレットには、自分の絵の強みとして

・老若男女の描き分け

・喜怒哀楽の表情

・自然な背景描写

・躍動感

・物語を感じる画面づくり

などを挙げましたが、これらはいずれも、昔漫画を描いていたからこそ伸びたスキルのような気もします。漫画では色んなキャラクターが出てくるので自然と描き分けをしますし、物語を進行させるため喜怒哀楽の演技も必要です。背景を描くのは正直面倒くさいと思っていたけど、状況説明のために描かざるを得ないので、必要に迫られて描いている内にいつの間にか慣れました。視線の誘導やドラマチックな演出といった面でも、漫画の手法が生きている気がします。

今回のパンフレットでは、そのような漫画絵の「強み」を全面に押し出してPRしてみようと思います。

SNS考 

このブログを開設して1年と1か月が経ちました。

当初は「仕事の宣伝するぞー!!」とギラギラしてましたが、今は自分が長めの文章を書きたくなったら書く感じで、ブログの目的が「自分が楽しむため」にシフトしてきたかもしれません。

 

ゆるい運用&内容なので、バズったりしたことはありませんが、一つだけダントツでアクセス数が多かった記事があります。

自分が知っているイラストレーターの営業方法を箇条書きにしたこちらの記事です↓。

特に目新しいことは書いていないので、アクセス数が伸びたのが正直ちょっと意外だったのですが、それだけ世の中にはイラストレーターになりたい人が多く、一方で「営業」に対する苦手意識を持っている人が多いのだな、と感じました。

 

上の記事では、イラストレーターに多い営業方法の一例としてSNSによるプロモーションも挙げました。私も普段からSNSには大変お世話になっています。2015年秋の開業とほぼ同時に、FacebookTwitterInstagramTumblrBehanceなどメジャーなSNSには一通り手を出しました。(※全てを十分に活用できているわけではありません)

ただ、SNSはクリエイターにとって強い味方である反面、依存しすぎると逆に振り回されるリスクもあるツールだな、と最近よく思います。というのも、私もSNSでの反応を気にしすぎて精神的に乱れた時期があったので……。

 

イラストレーターにとって、SNSを使うメリットはすごく沢山あります。例えば、

  • 特定の企業に頼らなくても、無料で作品を発表できる。
  • リツイートやシェアをしてもらうことで、大勢の人に作品を見てもらえる (かもしれない)。
  • その結果、編集者やアートディレクターに自分を覚えてもらえる (かもしれない)。
  • いいねをしてもらうことで承認欲求が満たされ、新たな創作の励みになる。
  • マメな情報発信を自分に課すことで、作画のスピードアップやスキルアップにつながったり、斬新なアイディアやタッチが生まれる (かもしれない)。
  • 同業者や、出版業界・広告業界の人とつながることで、仕事に役立つ情報を収集できる。
  • 孤独を癒せる。(←とても重要)

一方で、依存しすぎると以下のようなリスクもあります。

  • マメな更新にこだわるあまり、雑な作品ばかり量産してしまう。
  • 何日もかけて仕上げるような「大作」に取り組むことが減る。
  • 繁忙期であっても無理してオリジナルの新作を描こうとするため、睡眠時間を削って体調を崩す。
  • いいねの数が少ないとイライラしたり、自信喪失したりする。
  • SNS以外の営業活動 (持ち込み、展示、紹介等) を疎かにする。
  • フリーランスの心得」系の情報が多すぎ、全部実践しようとして精神的に疲弊する。

「雑な作品を量産」については、異論のある方も多いと思います。驚くほどクオリティの高い新作を毎日アップしているすごい作家さんもいるので、もちろん十把一絡げには語れません。また、絵の粗さこそが「味わい」という作風の人や、漫画のように文字情報を伴う作品の場合には内容が面白ければOKというケースも多いと思います。

ただ私自身が一時期、毎日新しい絵をアップしようとして落書きばかりが増え、後からタイムラインを見返した時に雑然として見苦しいと感じたため、ちょっと気を付けようと思ったのでした(特にInstagramTwitterは多少雑然としててもあまり気にならないのですが)。時間のかかる作品に取り組む場合は、制作過程を毎日撮影してアップするなどの工夫をしている人もいるので見習いたいです。

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(↑去年「りんごの日」に描いた落書きの一つ。 筆ペンで描いてPhotoshopで着彩。数ある落書きの中では比較的気に入っています。)

 

フリーランサーはこうあるべし」、という情報も最近随分増えてきました。独立を考えている人たちを応援したい、という親切心からのアドバイスが大半なのでとても勉強になるのですが、方法には向き不向きがあるので、ネットにあふれる助言をすべて実践しなければならない、と思い込むのは危険かな~と。「あの人はそういう方法で成功したんだな」と参考にする一方で、「その方法が自分に合っているかどうか」を見極める冷めた目も持ちたいなあと思います。

(この記事も話半分で読んでいただけたら嬉しいです)

新年のご挨拶と年賀状考

明けましておめでとうございます!

昨年は公私とも本当に多くの皆様の皆様のお世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

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今年の年賀状は干支ではなく、毎年冬になると実家の庭によく遊びに来るメジロと蝋梅をモチーフにしてみました。今回は年賀状の準備がもたつき、1月初旬に届くように発送できるか自信がなかったので、いざとなったら寒中見舞に転用できるようにとあえて干支を入れませんでした。(結局、なんとか三が日の間に発送できました。やれやれ(^^;))

ふっくらした冬のメジロは描いてて楽しかったです。

 

年賀状を出すか否か、誰に出すか問題

今年は年賀状を出す枚数減らそうか?と直前まで迷っておりました。

というのも、最近は紙の年賀状を出す人は徐々に減ってますし、場合によっては「年賀状をもらうと返事するのが面倒」「親しくない人からもらうと迷惑」という人もいるだろうなぁ……とか考え始めると、送り先リストを作るだけでものすごく悩んでしまいまして。もともと人付き合いが下手な人間なので、私が年賀状送ったら迷惑になるんじゃないかとか思っちゃうんですよね……。

クライアントに送る分には、仕事上のお付き合いなので、そんなに悩まないんですが。

 

でも、実際に元旦になって年賀状を受け取ると、やっぱり嬉しいものだなあとしみじみ思いました。SNSでつながっていない友人も少なからずいるので、年賀状はやっぱり貴重な近況報告の機会なんですよね。大人になると交友範囲も広くなるし、お互いに多忙でなかなか小まめに連絡を取り合えない。毎年1回年賀状を送りあうことで、疎遠になりかけていた古い友人との思い出がよみがえって距離感が少し戻る、あの感じは悪くないなあと思ったりします。

 

とはいえ、年賀状が面倒くさいなあ~~ と思うことはやはりあります。年賀状を書くこと自体が面倒なのではなく、マナーや決まり事が多すぎて煩わしいのです。

私が個人的に納得できないのはアレです。年賀状をくれた人に返信する時に「年賀状ありがとう」と書くと、送るつもりがなかったのがバレバレで失礼にあたる、とかいうやつ。おかしくないですか!?昔ならともかく、今はメールやSNSで年始の挨拶をする人も多いし、紙の年賀状を元旦に届くように出せなかったからってそんなに目くじら立てるなよ、と思う。出すつもりはあったけど忙しくて間に合わなかった人だって絶対いますよ。

年1回の年賀状で、結婚や出産などの重要な報告が届くこともしょっちゅうです。その事実を知っていながら、「おめでとう」も「連絡ありがとう」も書かず、12月31日までに出しましたよ~という体の文章の年賀状を返す方がよほど不誠実なんじゃないか???と個人的には思っております……。

細かいマナーは、「知っているに越したことはないが拘りすぎない」ぐらいが一番じゃないですかね。

 

営業ツールであり教材でもある年賀状

 年賀状に対する複雑な感情を上にブツブツ書きましたが、イラストの仕事をする上では、年賀状は大事な営業ツールでもあります。お世話になっているクライアントや、今後仕事を依頼してほしい企業などに、自分のイラストをあしらった季節のお便りを送ることで、自分の存在(とイラストのタッチ)を頭の片隅に置いてほしい、と思って送ってる同業者は多いです。

なので同業者やクライアント(デザイン事務所など)から届く年賀状は、皆さん気合いを入れて作ってらっしゃるのでクオリティがものすごく高い。ステキすぎて震えちゃいます。並べて眺めると自分の年賀状がショボく見えて軽く落ち込むこともあります(^^;)。

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実は、年賀状づくりにはちょっと苦手意識があります。というのも、年賀状って「イラスト」ではなく「デザイン」なんですよね。

イラストとデザインは似て非なる概念です。イラストは用途に合わせて描かれた「絵」、デザインはそういう絵や写真、文字などの要素を決定・配置して最終的に消費者が利用する形態に「設計」する作業。イラストはデザインに使う部品の一つ、みたいなイメージでしょうか。

例えば、これ↓ は年賀状用の「イラスト」。

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そしてこれ↓ が、上のイラストを使って作った年賀状の「デザイン」です。

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私はデザインに関しては、学校や職場などで体系的・実践的な教育や研修を受けたことがなく、本を読んで独学した程度です。たまに必要に駆られてデザインワークをすることもありますが、どうしても付け焼刃な印象になってしまうのが現状です。

ですので、デザインの達者な人の作った年賀状は一生懸命観察しています。(デザイナーを名乗るつもりはなくても、自分の宣材品ぐらいはもう少しお洒落に作れるようになりたい……)

優れた教材としても、年賀状ってもらうと嬉しいものだなぁと思います。

【2019年の抱負 2】ストックフォトに取り組みたい

(前回の記事の続き)

2019年の抱負の2つ目は、ストックフォト(ストックイラスト)に取り組むことです。

 

ストックフォトとは、クリエイターが提供する写真やイラストなどの素材を、使用料を支払うことでダウンロードして利用できるサービスで、代表的なものにPIXTAAdobe Stockなどがあります。

ダウンロード数が増えれば収入源の一つになり、作品を見てもらう機会が増えることで新規顧客開拓につながる可能性もあるため、近年ストックフォトに力を入れるクリエイターが増えているそうです。私も随分前から興味を持ち、主要なストックフォトサービスにアカウントだけは作っていました。

しかし、アカウントを作ったものの、ノウハウがないため二の足を踏んでいるうちに時間ばかりが経ってしまい、結局まだ1枚もイラストをアップしておりません(^^;)。

 

そこで先日、同じ広島在住のイラストレーターで、ストックフォト業界でも活躍されているよぴんこさんに講師役をお願いして、ストックフォトの勉強会を開催しました。

(勉強会の概要はよぴんこさんがブログ記事にまとめてくださいました↓)

広島近郊のイラストレーターさんに向けて「ストックフォト勉強会」を行いました – かわいいイラスト制作所 イラストレーターよぴんこ

 

勉強会でよぴんこさんにストックフォトの色々な利点や注意点、ノウハウなどを教わって俄然やる気が出てきたので、現在放置しているPIXTAAdobe Stockのアカウントを来年こそは稼働させようと思っています。フリーのイラストレーターはとにかく収入が不安定なので、クライアントから依頼されて描く「本業」以外に副収入があると精神衛生上良いのです。

以下は、以前Twitterに載せたイラストレーターの収入イメージグラフです。

 

上のツイートで言及した週3のアルバイトも今年度いっぱいで辞め、4月以降は絵の仕事に専念する予定なので、なおさらストックフォトに注力する必要性を感じている今日この頃です。

 

では、どんなイラストを登録していくべきか?

当初は、仕事以外で描いたオリジナルのイラストを片っ端から登録しようと思っていたのですが、よぴんこさんの講座を受けた後で、ちゃんと戦略を練ろうと考えを改めました。

普段私が描いているのは、こんな感じ↓ の水彩画で、ストーリー性のあるものが多いです。こういう絵は、シチュエーションが限定されるので使い勝手が良くなく、ストックフォトには向かないだろうな、という想像ができます。

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また、もう一つ懸念しているのが、作者にとって不本意な加工をされる可能性もあるということ。ダウンロードした画像がどんな風に加工されても、クリエイター側は基本的に文句を言わないことが規約に定められていることが多い。

ストックフォトの利便性を確保するためには必要な規約だとは思うのですが……

極端に言うと、こんな風に縦横比を変えられたり→f:id:YukariMishima:20181223234448j:plain

こんな風に変なトリミングの仕方をされたり→f:id:YukariMishima:20181223234515j:plain

する可能性もゼロではない。

(ここまで極端なことをする人はいないと思いたいですが、実際過去に信じがたいほどダサく加工されたことがあります。)

 

そのため、オリジナル作品を片っ端からアップするのではなく、まずは

・素材として使いやすい、背景のないもの

・多少改変されてもまあいいか、と自分で納得できるもの

を選ぶことにしました。それを基準に既存の作品から使えそうなものを探したところ、水彩で描いた動植物がそこそこの数見つかりました。以下はその内の一部。

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 習作のスケッチや、コンペ用に描いたけど落選したヤツ、祖母が亡くなった時に喪中ハガキ用に描いた花など、一度描いたきり押し入れに眠らせていたものが少なからずあるので、まずはそれを再利用するところから始めようと思います。

眠っていた絵が資源になる、というのはちょっと嬉しいですね(^^)

【2019年の抱負 1】ストーリー漫画の「照れ」を克服したい

信じたくありませんが、2018 年も残り10日となりました…。

今年中にすべきことは山積みですが、ぼちぼち今年1年を振り返り、来年の抱負などを考えてみようと思います。

 

【2018年の総括】

ちょうど1年前の今頃、

「自分の本の企画書を作り、出版社へ持ち込みたい」

という新年の抱負をこのブログに書きました。(詳細は以下のリンクを参照)

2018年の抱負 (1)

2018年の抱負 (2)

考えていた企画は2つありましたが、その内の1つ、「3Dトリックアートの塗り絵本」については、幸運なことに記事を読んでくださった編プロから書籍化のお誘いを頂き、この8月に出版に至りました↓。

もう一つ考えていた「語学エッセイ漫画」の方は、この1年間全く新作を描かないという、有言不実行な結果になりました。ブログ開設当初に「細く長く続けたい」とか書いてたのを読むとちゃんちゃらおかしいですね(^^;)。

別に描くのが嫌になった訳ではなく、あれもやりたい、これもやりたいと他のことによそ見をしていたら1年経っていた、という感じです。私の性格なので今後もよそ見は多いと思いますが、突然また描き始めるかもしれません。

 

その代わり、というのも変ですが、広告漫画やルポ漫画のお仕事はパラパラと入るようになりました。昨年からエッセイ漫画をSNSに載せていたおかげで「ふーん、みしまさん漫画も描けるんだ。じゃあ…」とご依頼くださる方が増えたようです。ありがたや……。

f:id:YukariMishima:20181220205340j:plainアトリエぱお こどもクラス紹介漫画

 

【2019年の抱負】

で、2019年の抱負はどうしようかなー と思いながら先日部屋の掃除をしていたところ、押し入れの中から恐ろしいものを発見しました。大昔、雑誌に投稿した漫画の原稿とかネームです。(その頃はエッセイ漫画ではなく、ストーリー漫画を描いていました。)人に見られたら羞恥のあまり失踪したくなる代物なので、恐る恐る中身を確認しながらシュレッダーにかけて半分くらい処分しました。

雑誌に投稿して一応「惜しかったで賞」的な賞をもらえた作品などは自分の記念に残しましたが、それでも人には絶対見せられん……と厳重に封印して押し入れの奥に押し込みました。ヤな汗かいた……。

でも、描いた漫画をこんな風に恥ずかしがって、絶対人に見せようとしないから絶対漫画家になれないんだよな、という当たり前のことを今更しみじみ思ったりもしました。中学生ぐらいから30歳近くなるまで、かなり長い間、漫画家になりたいと思い続けていたのに、結局その熱がおさまるまで「照れ」を克服することができなかったのです。

 

最近描いてるエッセイ漫画やルポ漫画、広告漫画だったら全然そういう照れを感じないんですけどね。その手の漫画って基本的にノンフィクションで、実際の出来事や自分の感想、お客さんから指示されたシナリオを描き起こす作業なので、ストーリー漫画と比べると、自分の内面を赤裸々にさらけ出す感覚が薄いのだと思います。

でもストーリー漫画は自分の頭の中の妄想を組み立てて形にする作業なので、自分の内面のすごく深い部分を見せないといけないし、「創作」の力量もより問われるような気がします。話に無理があったり、登場人物がクサイ台詞を吐いてたりするのを、人に見せる時の恥ずかしさはエッセイ漫画の比ではありません。(あくまで私個人の感想ですが。) 

 

しかし本音を言うと、ストーリー漫画を描きたいという気持ちは今でも根強くあります。商業誌に載せたいとまでは思いませんが、幸い今はSNSで作品を発表できるので、昔と違って人に見てもらう機会はいくらでも作れるんですよね……。

そんなこんなで、「短編のストーリー漫画を最後まで描き切ってネットにアップする」ことを2019年の抱負の一つにすることにしました!漫画の「照れ」を克服できたら、イラストの方でも何か一皮向けた表現が出来るかもしれない、とも思うのです。私のイラスト、いつも「大人しい」とか「マジメ」とか言われがちなので……。

20年以上抱えている「照れ」を克服することができるのか???というのは自分でも半信半疑ですが、その前にまずは漫画を描き切るのが肝要ですね。「年内に1~2本完成させる」とかいうボヤっとした目標を立てると絶対実行しなさそうなので、1月に各種設定、2月にプロット、3月にネーム、4月に下書き、5月にペン入れ……みたいな短期目標を立ててコツコツ進めようと思います。

がんばろ。

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iPadで描いたコミック風イラスト

 

今年もあと1か月

久々の更新です。10月と11月は、繁忙期とペットロスが重なってややしんどい2か月となりました。

前回の記事では、我が家の愛犬の旅立ちについて書きました。その後、比較的すぐに日常に戻ることはできましたが、やはりふとした瞬間に喪失感がおそってきて、じわりじわりと寂しい今日この頃です。とはいえ、いつまでも下を向いているわけにもいかないし、それをあの子のせいにもしたくないので、素敵な思い出を沢山くれたことに感謝しながら前に進もうと思います。

 

この秋は本業と副業を両立することの大変さが改めて骨身に染みました。不思議なことに、アルバイトが忙しい時って本業も忙しくなるんですよね……(^^;)。本業が忙しくなるのはウェルカムなのですが、何しろ身は一つで、クオリティを落とさずに処理できる量にも限界があるので、バイトは今年度いっぱい(来年3月まで)で一区切りにし、来年の春からは本業に集中する予定です。

(でも本業が暇になったら短期のバイトはするかも。)

 

気が付けば、今年もあと1か月ですね(;゚Д゚)。早っ!!

あっという間の1年でしたが、このブログに書いた新年の抱負の一部が実現したりと、自分にとっては大きな変化のあった年でもありました。

次回以降の記事では、この1年の総括と、来年に向けた抱負なんぞをしたためてみようと思います。

 

以下は、2019年のカレンダー用に描いたイラスト12枚です。10月に着手して、なんとか11月中に描き上げることができました。着手が遅かったのが反省点ですが、まあまあ頑張ったよね、と自分をねぎらっているところです。

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生きとし生けるもの

昨日の朝、我が家の愛犬のシナモンがあの世に旅立ってしまいました。

タイミングの悪いことに、私はその前日から東京に出張しており、死に目に立ち会うことはできませんでした。16歳3か月で、いつ何があってもおかしくない年齢なので、普段から覚悟はしていたつもりだったのですが、よりによって私の不在中ということで、家族から報せの電話を受けた瞬間に涙が止まらなくなってしまいました。10月14日に六本木・青山~羽田近辺や東京から広島へ向かう飛行機の中で、人目も憚らず泣いているもっさりしたアラフォー女を見かけた方、それはおそらく私だと思います。 

一方で、私以外の家族はシナモンの最期を看取ってくれました。日曜日だったので、普段は会社に勤めている姉や妹も駆けつけることができました。高齢犬でありながら、大きな病気もなく前日の朝まで普通にごはんを食べたり散歩をしたりしていましたし、客観的に見るとシナモンは幸せな一生を送ったのだと思います。

 

ただ、最期を看取った家族も、私とは別の罪悪感に苦しんでいるようです。(日曜日なのに) かかりつけの獣医の先生に無理を言って診て頂いたのですが、レントゲンを撮っている間にどんどん衰弱し、そのまま診察台の上で逝ってしまったそうで。

 レントゲン室の中はひとりで不安だっただろうな。

 そんなに弱ってたなら病院に行かずに家で看取ってあげた方がよかったかな。

 でも家で看取ったとしても「病院に行けば助かったかもしれない」 と後悔しただろうな。

……ということを母や姉はぐるぐる考えてしまうようです。歳が歳なので、普通に考えて寿命だと思うし、誰が悪いわけでもないのですが、どうしてもそういう心理になってしまうのでしょうね。

 

この絵は、今日火葬場に行く前に、シナモンの遺体の横で描きました。ちょうど1年前の今頃に母方の祖母も亡くなったのですが、ふたりは生前とても仲が良かったので、あちらで再会してまた一緒に散歩してたらいいな、と思います。

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母方の祖母は、亡くなる12年前ほど前に我が家で同居を始めました。実の娘が面倒を見てくれるとはいえ、それまで住んでいた自分の家を離れて違う環境で生活するのはストレスもあったでしょう。そんな中で、シナモンはきっと祖母の癒しになっていたはずだと思います。

散歩の時は人間が2人以上でお供をしないと歩きたがらない、やや面倒くさい性格の犬でしたが、そのお陰で、引きこもりがちな祖母を外に連れ出す口実ができて助かることも多かったです。「一緒に散歩しよ。私一人だとシナモンが歩かないから」とか言って。

祖母はあまり早く歩けるわけではないので、いつもシナモンが祖母の少し前方をトトトトと歩き、時々立ち止まっては「ちゃんとついて来てるか?」と確かめるように振り返るのが可愛かったです。「足速いでしょ?」とちょっと得意げに笑っているようにも見えました。

臆病で、散歩もあまり遠くまでは行きたがりませんでしたが、自分のテリトリーである自宅の庭は大好きで、年をとって足が弱っても1日に1度は庭に出ないと落ち着かないようでした。

49日を過ぎたら、居間の窓から見えるミモザの木の根元に埋葬しようか、と話しているところです。

 

まだふたりが元気だった頃に描いた絵もあります↓。

あの頃は祖母を喜ばそうと思って描いたのですが、今となっては私自身にとっても大切な絵になりました。

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